世紀末探訪〜ジョゼファン・ペラダン
講師 中村隆夫

19世紀末のジョゼファン・ペラダンとはどんな人物だったのか、何をしたのか。彼の生涯を追いながら業績を紹介して行きます。

今回紹介以外にもペラダンとエリック・サティ、モンマルトルの芸術キャバレー「シャ・ノワール」との批判合戦、彼の美学を象徴する薔薇十字展の栄華と敗北宣言など、興味深いエピソードがたくさんあります。これらについてはいずれ紹介する機会があるかも知れません。

ともあれ、ペラダンに親しんでみて下さい。

第1回 9月25日(土)

若き日のジョゼファン・ペラダン

19世紀末のパリ賑わせたジョゼファン・ペラダン(1858ー1918)は、詩人、小説家、美術評論家、神秘主義者です。多くの著述を残しながらも、澁澤龍彦が『悪魔のいる文学史』で触れただけで、ほとんど紹介されてきませんでした。ペラダンの幼年期からメジャー・デビューまでの足跡をたどります。

ユイスマンスとの呪い合戦と二つの薔薇戦争

第2回 10月23日(土)

有名人となったペラダンは多くの諸作を書き続けましたが、幾つかの事件も経験しました。そのひとつは内務省の役人で小説家のユイスマンスとの呪い合戦です。今回紹介するもうひとつのエピソードは、黒魔術師スタニスラス・ド・ガイタとの仲違いによる『二つの薔薇戦争』です。これがペラダンが自分の美学を実現させるための「薔薇十字展』へと至る伏線になります。