齋藤僚太 × 張 諒太 × 西村沙由里

版の冒険者たち

The Print Exhibition by 3 Adventurers

202176日(火)-87日(​土)

12:00 - 19:00

※ 金曜・土曜は18:00まで

齋藤僚太

SAITO Ryota

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聖なる侵入

2017

木口木版画

20.2cm×16cm

⚫︎略歴

山形県酒田市出身

2016年 東北芸術工科大学大学院

芸術工学研究科洋画研究領域 修了

現在 日本版画協会準会員

⚫︎作家コメント

彫り始める前に鏡面上に磨かれた版木をしばらく眺めたり、触ったりして心を落ち着かせます。いざ版を彫り始めるとあらゆる感情が動き出してきます。数時間かけても数センチしか進まない日もあれば、自分でも信じられない程ビュランがよく動いてくれる日もあります。刻々と過ぎ去っていく時間の中で、作品が動いて行く時間があまりにも遅く、焦りと緊張を全身で受けながら、それでも1ミリ以下の線を何千本と版に刻み付け、“木の板”から“版”へと少しずつ変わりゆく過程を楽しんでいます。

張 諒太

CYO Ryota

灰かぶりの帽子.jpg

灰被りの帽子

2016年

単色木版画

90×60cm

⚫︎略歴

1991年大阪生まれ 

2021年京都精華大学院特別研究生 在学

⚫︎[個展]

2017年3月

個展 黒型、白抜、彫写

“KUROKATA,SHIRONUKI,HORIUTUSHI”

(京都/京都精華大学、ギャラリーフロール) 

2017年5月

公開制作展 ”彫興” “HORI OKOSHI”

(京都/京都文化博物館・

別館 JARFO京・文博) ’18

2017年9月

個展 彫興 “HORI OKOSHI”part2

(京都/THE TERMINAL KYOTO)

2020年2月

個展 張諒太展(東京/Oギャラリー)

西村沙由里

NISHIMURA Sayuri

取るに足らない.jpg

取るに足らない

2018

エッチング、アクアチント

60.6cm×90cm

⚫︎ 略歴      

1988年 北海道札幌生まれ

2011年 東北芸術工科大学洋画コース

           版画専攻卒業 

2013年 東北芸術工科大学大学院洋画領域修了

⚫︎ 作家コメント
「龍は古今東西数々の伝説に登場しますが、その形は不定で無常です。それは遥かな時空でわずかな存在である私達も同じように思います。私達が生きる世界、想像の範疇を超える要素で平衡するその不可解はいま此処に、ほんの一枚の画面にも映ろう。
彷徨う私は、まるで無いに等しい位に幽かな軌跡や、何時かを求めて、描くという感覚を頼りに、銅板に塗布した暗色の防腐膜を針で刻む。硝酸銅の青く鮮やかな水槽の中で、私が施した数か月に及ぶ錯綜の線描は数十分の腐蝕に集約され死に、水から命が生まれるように原版となる。その原版も研磨し洗練し、最後インクを詰めてプレス機の人力を超える加圧を経て役目を果たす。総ては紙の上で真の姿となる。それ迄見ていた凹凸や左右が反転した幻影の如く、どこか彼方の源流を汲む龍を現出する。